これから写真集を読みたい人向け!オススメ10選!
こんばんわ。
深夜0時を回るとブログを書き始める、こうです。
今日は、22時スタートでミーティングを先ほどまでしていました。
旅するフォトマガジン「MとW」というグループで毎日記事を仲間達と更新しているので、旅や写真が好きな方は、ぜひご覧ください。
noteというプラットフォームを使っていますが、アカウント登録していなくても読むことはできます。
昨日の記事では、写真展の展示作品の作り方をご紹介しました。参考になるといったお声もいただき、書いてよかったな〜と思いつつ、今日も記事を書き進めています。なんとなく自分では当たり前というか、他人にとってそんな有益じゃないと思った事が、誰かにとって有益になるって事が実感できるのもブログならではかもしれませんね。
さて、写真をしていると時々「どういう写真集読んでますか?」という質問をいただく事があります。
何か1冊を手に取ると、なんか分かってくるところがあります。
本日は、僕が実際に購入しておすすめしたい写真集を10冊ご紹介したいと思います。
といいつつ、10冊では納まらないので続編はまた次回以降に取り上げます。
我我、我旅我行
写真家 桑島さんが奥様であり、女優の安達祐実さんとの日常や過ごした時間を撮った作品。掲載されている写真は、日常を中心としており、何か特別作り込んだ作品という形ではないけれど、日々奥様を撮り続けている、身近な夫だからこそ撮れるものを垣間見る事ができます。
僕はこの写真集で、身近な大切な人を撮る事の大切さに気づきました。
また「写真って特別な事をして撮らなきゃ」といった概念から自由になりました。
大切な人を撮り続ける、愛おしさに溢れた写真集です。2冊ともぜひ読んで欲しいです。
もう家に帰ろう、もう家に帰ろう2
写真家 藤代冥砂がファッションモデルで奥様である田辺 あゆみさんの日常を記録した写真集。
先に紹介した我我のように、最愛の人を永遠の記録に残すかのような時間が写真集で感じられます。
もう家に帰ろう2では、出産されたお子様も撮られている。もう家に帰ろうでは見る事のできなかった、最愛の人の生活、家族での時間が記録されている。写真ってこういうのだよな、って幸福に感じた写真集たちです。
BACON ICE CREAM
写真家 映像作家の奥山由之さんの写真集。おそらく、この方の名前は知らなくても作品は多くの方が知らずのうちに見ている事だろうと思う。ポカリスエットCMや歌手の米津元帥のPVなどもこの方が関わっている作品。BACON ICE CREAMは、一見なんでこんなのを撮られたんだろうかと思う写真ばかりが掲載されているが、そこに奥山さんの心の琴線が揺れる部分があり、そこを擬似的に触れることができる気がした。
「この世界の色、かたち、光、ぜんぶ」
この言葉が強烈に鮮明。
さよならは青色
四国在住の岩倉 しおりさんの写真集。
「懐かしくて、いとおしい。もう戻れないあのころの記憶を閉じ込めて」
どこか儚くて、掴みたくて、掴めなくて。少し胸が苦しくなる。
そんな写真たち。ノスタルジックな作品に込められた四季の想いが詰まった1冊。
愛情観察
純粋に愛情しかない。
そんな写真が詰まった相澤 義和さんの1冊。正直この写真集を見て、どう捉えるのか人によって分かれると思うのですが、僕は強烈なまでの愛情を感じた。大事な人を撮る時に、良く撮ろうとか、綺麗に撮ろうとするのは当たり前ではあるけれど、そうではなくただ「あっ」って思った時に撮っているような。そんな瞬間に撮っているみたい。
きっと読み終わった後、思い浮かんだ愛しい人を撮りたいと思います。
新世界
現在岡山に拠点をかまえる、中川正子さんの写真集。
新世界というタイトルに込められた写真は、写真家中川さんが体験された出産や震災をきっかけに自分の見てきた世界とは、違う世界を見た視点捉えられています。
僕自身は、中川さんとは面識もないですが、見ていて何かはっとさせられるような感覚を覚えた1冊。
何をどう撮るかということは、写真家自らのその時の心の在処を写すのではと僕が考えたきっかけにもなりました。
少女礼讃
写真家 青山 裕企さんの写真集。
多くは、写真集に掲載されるモデルはSNSなどで名前を調べれば出てくるけど、この少女礼讃に出てくるモデルさんは、そういうのが全く無く分からない。
はじめ知った時は、正直何を撮っていて、なぜ少女というところにフォーカスをしているのか分からない部分もあったけど、タイトルにある通りを解釈すれば、このモデルの女性に圧倒的な「少女感」を見たのは間違いなくて、写真集を読み進めていくにつれ、どこか永遠に続けばいいのにと思うパラレルワールドに誘われる、そんな気がした。
ソールライターのすべて
アメリカ ニューヨークに住んでいた写真家 ソールライター。
昨年、写真展が日本国内でも開催されたのは記憶に新しい気がするし、僕もこの時彼を知った。
ネットで調べると、色々とその生涯を知ることはできるが貪欲なまでに自分自身の満足のために写真を撮り続けた写真家であったことを伺い知ることができる。
その生涯自体がすでにドラマチックであるが、写真も印象的なものが多い。何が惹きつけられる理由なのかと思った時に、一枚の中にある人と街並。そこにある色彩。光。それが調和していることだと僕は思った。カメラを握り続け、撮り続けた人にこそ捉えれるモノがあるのだと見入った。
YUI ARAGAKI NYLON JAPAN ARCHIVE BOOK 2010-2019
いきなり個人的な推しを出しましたが、おすすめ10選ということですと外せませんでした。
新垣結衣さんが参加された、ファッションマガジン『NYLON JAPAN』に掲載された写真がまとまった写真集。ガッキーファンの方はぜひ。。。
filmmaker s eye
さて、最後の一冊はfilmmaker s eyeです。
こちらは写真集では無いですが、ぜひ読んでみて欲しいということでせっかくの機会なので取り上げました。写真を撮る際に皆さんは何を参考にされますでしょうか。
僕はというと、俳優をしていることもあり、映画の世界が好きでして、映画の目線を参考にしています。そういった意味でこの1冊は、1つ1つの映画の構図の名前、それの役割、何を表現できるのかが解説されています。
新しい表現の引き出しを蓄えたいフォトグラファーや映像作家の方にもおすすめしたい1冊です。
写真集を読んで新しい世界観や視点を
最後は少し脱線してしまいましたが、おすすめの写真集や本の10選を取り上げてみました。
どれも購入してから、時々見直しては大切に持っています。
今は、インスタグラムやツイッター、ピンタレストで写真を見る事ができますが、個人の趣味嗜好でなかなか新しい世界に出会えなかったりするものじゃないかと思っています。
どれか1冊でも皆さんの新しい発見につながったら嬉しいです。
それではまた。